大学教員の退職金

最近ポスドクや任期付制度が多くなってきている。昔は普通に大学院を出たり、途中で中退して
任期なし助手になったりする人が多かったようだ。その頃に比べて、今では
キャリアステップによって退職金などで不利になることがあるのでは?
と思ってしまうのだが、実際のところどうなのだろう。

まず、現状の退職金の制度に関して。京都大学のページ。
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_kohyo/shokuin_t.htm

大きいのは25年以上勤続か否かで、結構違ってくるようだ。

URLに書いてあること解釈すると、退職日の俸給月額に、次のような割合を乗じて得た額の合計額となるらしい。

(1) 1年以上10年以下の期間については、1年につき100分の150
(2) 11年以上25年以下の期間については、1年につき100分の165
(3) 26年以上34年以下の期間については、1年につき100分の180
(4) 35年以上の期間については、1年につき100分の105

仮に退職日の俸給月額が590,200(教授)で, 助手(28歳)から教授(65歳)まで37年間勤務していた場合に受け取る
退職金は、590200*1.5*10+590200*1.65*15+590200*1.8*9+590200*1.05*3=34880820,
3488万820円である.

定年退官するときに幾ら貰っているか、というのは大変重要なポイントであるのはもちろんのこと、
勤続年数が重要であるのは言うまでもない。そういう意味では
大学院時代に中退し、助手ー講師ー助教授ー教授と歩み、教授で貰える最高俸給月額を貰い定年退官する」、というルートが一番多く退職金を貰えるキャリアステップである、ということだろうか。
ただ、これからは、
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/displog/70.html
(リンク切れなのでこちら
にあるように、近々論博の制度がなくなるので、飛び級&博士の早期取得で助手(来年からは「助教」)、講師などに
なるのが良いだろう。